present from you

Bump Of Chicken present from you專輯

7.夢の飼い主

生まれた時は 覺えてないが 呼吸はしていた
理由は無いけど 生みの親は ひと目で判った
まだ小さくて 白い體 擦り寄せてみた
彼女は やっと それに氣付いて 名前を付けた

「いつから側に居たの? 抱いて欲しいの?」
答える術も無いから ただ 身を寄せたよ
少しは あったかいかな

くだらなかった 彼女の日々は 大きく變わった
餌を與えて 散步にも行って 澤山觸った
首輪を卷いて 服まで著せて 紐で繫いだ
人が來れば 見せびらかして 鼻を高くした

「少しも 離れないの よく 懷いているの」
忘れられたくないから ひたすら身を寄せるよ
それで 覺えていてくれるなら

寂しくはないよ 君と居られるから
ただ 名前を呼んでくれる事が
少しずつ 減ってきた

生まれた時は 覺えてないが 呼吸はしていた
既に 名前とは 懸け離れた 姿にされていた
自分の色と 動き方を 忘れてしまった
彼女もいつか 付けた名前を 忘れてしまった

變わり果てた 夢の頰に 淚落とした
觸ってみても その感觸は 別のものだった
自分で著せた 服を脫がして 淚落とした
あぁ そうだった こんなに白い體をしていた

「この手で 污していたの? 閉じこめていたの?」
苦しかった首から 首輪が外れた
僕は自由になった
いつでも 側に居るよ ずっと 一緒だよ
首輪や 紐じゃないんだよ 君に身を寄せるのは
全て僕の意志だ

寂しくはないよ 君と生きているから
ただ名前を 呼んでくれるだけで いいんだよ
ねぇ それだけ 忘れないで